1. 離婚を意識し始めたきっかけ
結婚して12年、「この人を愛しているのか、それともただ依存しているだけなのか」
そんな思いが頭をよぎるようになったのは、日常の中で自分がどんどん苦しくなっていくのを感じたときでした。
傷つけられても我慢してしまう。
わかってもらえないのに、わかってほしくて必死になる。
そんな自分を見ているうちに、これが本当に”愛”なのか、自信が持てなくなっていったのです。
浮気をされても、「戻ってくるのは結局ここだから」と、自分に言い聞かせていました。
裏切られても、怒るより先に「失いたくない」「どうせ言い負かされる」という思いが先に立ってしまう。
本当はとても寂しかったし、悔しかった。
それでも、関係を壊す勇気を持つことができなかったのです。
2. 離婚をすぐに行動に移せなかった理由
離婚を意識するようになっても、すぐに行動に移すことはできませんでした。
それには、いくつもの理由がありました。
まず一番大きかったのは、「子どもたちのこと」です。
離婚をしたら、子どもたちにどんな影響があるだろう?
寂しい思いをさせないだろうか。
本当に私ひとりで守りきれるだろうか。
そんな不安が、いつも頭の中をぐるぐると回っていました。
そして「経済的な不安」。
離婚してシングルマザーになったら、生活は成り立つのか。
今の仕事だけで、子どもたちを育てていけるのか。
想像するだけで、怖くて体がすくんでしまうこともありました。
「世間の目」も、心に重くのしかかりました。
離婚したと知られたら、どう思われるだろう。
周りに「失敗した」と思われたくない、そんな小さなプライドも、私を縛っていました。
さらに、いちばん堪えたのは「親からの反対」でした。
「子どもたちのためにも我慢しなさい」
「離婚なんて絶対に後悔する」「恥ずかしい思いをするのは嫌よ」
そんな言葉を突きつけられるたび、私は自分が間違っているのかもしれないと思い、また立ち止まってしまいました。
身内からも理解してもらえない。
味方がいないような孤独感は、想像以上に心を弱らせました。
もし離婚しても味方はいない。助けてくれる親もいない。
心の中では「もう限界だ」と叫んでいるのに、
それを現実に変える勇気が、なかなか持てなかったのです。
3. 行動に移す決意が固まった瞬間
離婚を考え始めてから、実際に動き出すまでには長い時間がかかりました。
それでも、ある言葉がきっかけで、心がはっきりと決まりました。
長男の小学校の卒業式のあと、保育園の頃から付き合いのあるママ友たちと子供たちで集まったときのこと。
昔から私と子どもを見てきたママ友が、ふとこう言ったのです。
「fumaちゃん、福祉の仕事してるでしょ?
同じ業界にいる男の人、普通そんなふうに家族をないがしろにする?
ご主人が普通だなんて、まさか思ってないよね?」
その言葉を聞いた瞬間、
ずっと心の奥で感じながらも見ないふりをしてきたものに、真正面から向き合わされた気がしました。
「私が耐えるしかない」
そう思い込んでいた自分に、
「もういいよ」と言ってもらえた気がしたのです。
あの日から、私は本気で離婚に向けて動き始めました。
【次回予告】
次回は、私が実際に離婚を決意したその後、どんな心の変化があったのか、そして今の自分にどうつながっているのかをお話しします。
この決断がどれだけ私を成長させたのか、どうしても伝えたくて、少しずつお話ししていきます。
お楽しみに!
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